動摩擦係数

生きています

自然消滅

死ぬのは面倒だ。消してもらうのも面倒だ。だから自然消滅したい。照明から出る光のように、ポチッ、と消えたい。煙とかそういう残骸を残さずに。

自然消滅技術を妄想してみる。他人に操作を依頼するようなものであってはならない。それは自然消滅ではなく他人による消去だ。そんな面倒はかけられない。ならば体内埋め込み型のデバイスがいいだろう。ボタンみたいなものがあって、そのボタンを押すと自然消滅できる。苦痛も味わわず、遺体も残らない。

そんな技術が開発されたら、1日にどれほどの人間がこの世から自然消滅するのだろう。