おいていく
目覚めた瞬間
やることがたくさん発生する
生まれた瞬間
やることがたくさん発生する
もう少し待っていてはくれないだろうか
まだ準備ができてないんだ
全てが早すぎる
生が私をおいていく
そして私は老いていく
微妙な正しさ
どんな言葉もそれなりに正しい
しかしそれは誰にも届かない
超でっかい正しさ
もしくは微妙に間違ってる正しさ
人に求められるのは
そういう正しさなのかもしれない
言霊
人間には人間の魂があり
石には石の魂があり
植物には植物の魂がある
いずれも物体に結び付けられている
ならば
言葉の魂はどこにあるのか
言葉にすることによって
何かが失われていく感覚
もしかしたら魂が
旅立っているのかもしれない
旅
見慣れた街中を歩いていても夢の中のような気分
自分が今ここにいるのか
それを確かめたくて
電柱に触れてみる
車止めに触れてみる
自分の腕をつまんでみる
そう、これはホンモノだ
ここにいる自分もホンモノだった
うるさい
一月蝿い
二月蝿い
三月蝿い
四月蝿い
五月蝿い
六月蝿い
七月蝿い
八月蝿い
九月蝿い
十月蝿い
十一月蝿い
十二月蝿い