前から
出社前から帰りたい
起きる前から眠りたい
思考の前から行動したい
晴れる前から傘を閉じたい
尋ねる前から答えを知りたい
決断する前から相談してほしい
好きになる前から嫌いになりたい
爽やかな曇り
青空が憎い。こっちは地べたで汚らしく生きているというのに、晴天の青空は何よりも美しく、純粋で、透き通っている。あれが理想で、現実の自分はこのザマだ。青天を見ると地上に住む自分の汚さを味わう羽目になる。当てつけだ。
だから曇りには親近感を覚える。かといって、どんよりとした曇りが好きなわけではない。雲で少し汚れているくらいの青空がいい。眩しいと思ったら雲影に隠れれば良いし、暗くて陰鬱な気分になったら日に当たれば良い。
自分の中に常にある一定の暗がりと明るみ。それらが共存している状態でしか、僕は存在できない。
ある憂鬱な問い
Q. あなたの大切な人は、どれに分類されるか答えよ
- いじめに加担する人
- いじめを見ていないふりをする人
- いじめに立ち向かうが返り討ちに遭って壊れてしまう人
- いじめに立ち向かい、返り討ちに遭ってもなお立ち向かえる人
あいさつ
「お早う」といい、寝坊する
「今日は」といい、昨日と同じ一日を生きる
「宜しく」といい、空虚な愛想を配る
「またね」といい、二度と会わない
「今晩は」といい、昨日と同じ夜を生きる
「お先に」といい、申し訳なさなど感じない
「お休み」といい、休まらない布団に入る